外反母趾特集-症状と治療法

 外反母趾は、女性に多く、女性の天敵です。外反母趾になると、はずかしくてかわいいサンダルなどがはけなくなってしまいます。外反母趾は、親指が変形し、小指に向かって曲がっている状態です。外反母趾になると、くつが履けなくなるくらい痛くなることがありますが、それだけではありません!外反母趾になると、足指が地面から浮いたり、縮こまったりして足の指に力が入らず、体全体にアンバランスが生じます。

 その結果、膝や腰など、体のあちこちにに過度に加重がかかってしまいます。外反母趾は、肩こりや頭痛などの原因にもなっているのです! 以外に怖い外反母趾ですが、できることから少しずつはじめてみましょう。

外反母趾の定義

外反母趾

 外反母趾は、足の親指の長軸線とその親指の骨と関節している第 1 中足骨の長軸線との角度が 15 度以上のものです。軽度の外反母趾ならはその角度が 15 度~ 20 度、中度ならば 20 度~ 40 度、重度ならば 40 度以上となります。また、外反母趾はその母趾の変形のみならず足の横アーチが消失することも重要な要素となります。

 足の横アーチが消失すると、タコやうおの目、指の付け根の痛みなどの原因となります。ただし、外反母趾によって指の形状が大きく変形していても、全く痛みを感じない人や、逆に、骨の変形はたいしたことはなくても、痛みが強い人もいます。外反母趾の症状は、骨の形状だけでは分類できないようです。

女性に多い?

外反母趾

 一般にはハイヒールの影響によって女性に外反母趾が多いと言われていますが、それだけではないようです。現代人は、 1 日に 10 時間以上もの間、靴の中で足を圧迫し続けています。女性は、ファッション性を重視し、指先の窮屈な靴を我慢して履いているため、その影響が外反母趾となって大きく表われます。

 また、生活全体の洋風化、道路面や床面の変化などによって、足先が弱くなってきており、外反母趾などの原因となっているのです。さらに、女性は男性よりも筋力が弱いため、体を支えるために、ついつい楽な足の指の付け根に重心を集中させてしまい、外反母趾が進行していくことが多いとも言われています。今や、女性の 3 人に 1 人が外反母趾なのです!

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外反母趾の治療

 外反母趾というと、すぐに手術?というイメージですが、そんなことはありません。まずは、手術をしないで外反母趾を緩和することを考えてみましょう。

靴選び

 外反母趾を治すためには、まずは、靴選びが重要です。外反母趾対策としては、衝撃を吸収する素材を使ったもの、ひもやベルトで足の甲を押さえてあるもの、靴の側面にサポートが入っているものなどを選びましょう。

 また、広げたバスタオルを足の指でたぐりよせたり、足の指でグー・パーを繰り返す運動を続けると、外反母趾の進行を抑えることができます。五本指の靴下や、外反母趾用のサポーターなども、足の指を自然と広げることができます。

テーピング

 市販の外反母趾用サポーターは、サイズが決められているため、自分の症状にぴったりと合ったものが必ず見つかるとは限りません。その点、テーピングであれば、自分の外反母趾の状態に応じて調整できます

テーピングによって、曲がってしまった骨の形状を完全に治すことは無理ですが、手術をしなくても痛みを軽減するには十分です。はじめは、専門の施術所でテーピングの貼り方を教えてもらう必要があります。

外反母趾の手術について

外反母趾

 外反母趾の手術法は、なんと 100 種類以上もあるそうです!現在、行われている外反母趾の手術は、腱を引っ張って親指の向きを治すのではなく、骨を切って向きを治すものが多いようです。入院期間は、片足だけでは 2 週間位、両足では 1 ~ 2 カ月です。肥満、高血圧、糖尿病、慢性関節リウマチなどあれば長くなります。

 外反母趾の術後 2 ヶ月くらいで通常歩行ができるようになり、術後 3 ヶ月くらいで運動もできます。また、外反母趾の手術では、親指の骨の向きを治しますが、足の裏の肉や親指以外はそのままです。このため、ハイヒールなどを履いていたら外反母趾は再発します。重度の外反母趾では、足の裏の肉がぺらぺらに薄くなっており、手術後もはだし(補正靴を履いていない状態)では足の痛みが残ることがあります。外反母趾の専門医と治療法についてしっかりと相談しましょう。

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