特集「応急処置」-病気やケガの処置
応急処置を適切に行うことができる自信がありますか?実際に身近でけが人や病人がでると、慌ててしまって救急車を呼ぶことすらできないということがあります。いざというときに慌てないように、日ごろから応急処置の練習をしておきましょう。応急処置をすぐに行えば、助かることが多いのです。
ケガの応急処置
指を切ってしまった
応急処置として、まずは、ガーゼで傷口をしっかりと押さえて止血し、その後傷口を洗って消毒します。ティッシュは、傷口に繊維が残るので使わない方がいいでしょう。
やけどをした
やけどがひどいようなら、応急処置よりもまず先に救急車を呼びます。その後、流水や氷水で患部を冷やします。
3分冷やしたら、1分休むことを15分以上繰り返してください。医者に見せるまでは、何も塗らずに清潔なガーゼや布でふんわりとくるんでください。また、衣類の上からやけどしている場合は、無理に衣類を脱がさずに衣類の上から水をかけて冷やしましょう。
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骨折した
出血している場合には止血し、患部を動かさないように、木片などで固定します。患部を冷やしながら病院に行きましょう。絶対に、引っ張ったりして無理に骨を動かさないで下さい。
ギックリ腰になった
応急処置の前に、まずは、一番楽な姿勢で安静にします。その後、氷などで患部を冷やします。温めると痛みや腫れが増すので、気をつけてください。1〜2週間経っても痛みが引かない場合は、椎間板ヘルニアなどの可能性があるため、必ず整形外科などを受診してください。
蜂に刺された
蜂に刺されたら、まず応急処置として毛抜きなどで貼りを抜き去り、患部を指でつまんで毒を抜きながら、水道水などで傷口を良く洗いましょう。その後、毒が回りにくいように、患部を冷やしながら病院へ行きましょう。蜂の毒はほぼ中性のため、おしっこをかけても効果はありません。
耳に異物が入った
耳を引っ張りながら頭の反対側をたたいて見ましょう。耳に虫が入ったときには、懐中電灯などで耳を照らしたり、線香の煙を吹きかけるとでてきます。それでも取れない場合には、無理せずに耳鼻科に行きましょう。
中毒の応急処置
食中毒かもしれない
応急処置としてぬるま湯や食塩水を大量に飲ませ、食べたものを吐かせましょう。毛布などで保温し、水分を十分に取らせて病院で診察を受けましょう。
ガス中毒かもしれない
まずは、自分自身がガスを吸わないように気をつけてガスの元栓などをしめ、窓を開けます。十分に換気ができたら中毒者を助け出し、衣服をゆるめて新鮮な酸素を吸わせます。呼吸や脈がない場合は、ただちに救急車を呼びましょう。
病気の応急処置
激しい胸痛
心筋梗塞( 30 分以上胸痛が続く。血圧の下降、顔面蒼白、冷や汗、嘔吐、不整脈、呼吸困難などが起こる場合がある)や狭心症(2〜3分で治まることが多い。血圧は上昇する。)が疑われます。
ニトログリセリンなどの常備薬がある場合にはすぐに飲ませましょう。衣服をゆるめ、楽な姿勢にして安静を保ちます。必要に応じて心肺蘇生法を行い、場合に応じて救急車を呼びましょう。
激しい頭痛
日常良く起こる頭痛は、血管の収縮や拡張によって起こる血管性頭痛(偏頭痛)と、肩のコリなどが原因で起こる緊張頭痛があります。
これらは、暗く静かな部屋で休むと緩和されます。「金槌で殴られたような頭痛」や、吐き気、手足のしびれ、言語障害、視覚障害などがある場合は、脳卒中である場合もあります。頭を高くして寝かせて、すぐに救急車を呼びましょう。
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