押し花-簡単な作り方

 押し花はだれにでもできる手芸です。昔の友達から届いた手紙の中に、手作りの押し花が添えてあったことがありました。押し花を上手に作れる人って、なんとなく女性的で素敵ですよね。

 押し花の魅力は、愛らしい花を長く楽しめることです。散歩中に道端でかわいらしい花があったら、摘んで帰って押し花にしてみましょう。作った押し花を額に入れて楽しんだり、葉書を作って友達に送ってもいいですね。季節ごとの花で押し花を作り、季節感を味わってみましょう!

押し花に向いている季節の花

押し花

 厚みがある花は、乾燥させるまでに時間がかかってしまい、黒っぽく変色しやすいため押し花には不向きです。それ以外は季節の花を自由に押し花にしてみましょう。

  • 春:桃色が愛らしい桜の花や、青くかわいらしい花をたくさんつけるオオイヌノフグリ、ピンクと黄色のコントラストがきれいなハルジオン、紫色の小さな花が季節感を感じさせるスミレなどが押し花に向いています。
  • 夏:庭に咲いたあじさい、道端で元気に咲いているシロツメクサやカラスノエンドウ、「日本」らしさ満開の藤の花などが押し花にぴったりです。
  • 秋&冬:淡いピンクが可憐なコスモス、赤く色づいた紅葉、なぜか懐かしいススキ、キリッと美しいさざんかや椿の葉など、押し花に向いた花がたくさん。

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ちょっと意外な押し花

押し花

 押し花というと、季節の花や、赤く色づいた紅葉などというイメージがありますが、「緑」を美しく残すこともできます。

 例えば、山登りに行って見つけたコケやシダ、木の芽や、色づく前のカエデやイチョウなどを押し花にしてみましょう。そのかわいらしい形や、自然の力強さを再発見できるはずです。

押し花の基本的な作り方

  1. 小さめで水分の少ない花を用意する。
  2. 下敷きなどの上にウレタンや脱脂綿を引き、さらに乾燥シート(ない場合は、クッキングペーパーでもできます。花を取り出すときなどに、形が崩れないように気をつけてください)を置いて、その上に花を載せる。
  3. 花の上に乾燥シート(クッキングペーパーでも可)を重ね、さらに下敷きなどを重ねて上から押す。
  4. 花が完全に乾燥するまで、3の上に重りを載せておく。

※ 4は、重りを載せる代わりに、厚い本の間(タウンページなど)に重ねておいてもできます。

押し花の楽しみ方

押し花

初心者でも押し花を上手に作って楽しみたいですよね!

便利な道具

 最近では、初心者でも気軽に押し花を作ることができる便利な道具が発売されています。

 2 枚のプレートの間に花を挟んだ後、電子レンジに 1 分かけるだけで花を乾燥させることができる「押し花教室」や、厚めの花などもしっかりと挟むことができる「押し器セット」などを使うと、花の形を崩してしまうことなく、きれいな色の押し花を作ることができます。

押し花の利用法

 手作りした押し花は、ボンドで厚紙に貼り、和紙などを重ねてしおりや葉書にしたり、額縁に挟んで楽しんでみましょう。アイロンの熱で押し花を密着させることができる和紙も発売されています。

 手軽にしおりや葉書を作ることができますので、試してみてください。みなさんも、季節の花をどんどん押し花にして、季節感を楽しんでくださいね!

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