特集「生理不順」-周期の乱れと痛みを解消
生理不順などの生理の悩みって、とても不安なのに、人に言いにくいですよね。生理不順や生理痛がひどくても、「みんなこんなもの?」と自分を納得させてしまったり・・・。生理不順がひどい、生理周期が長いなどといっても、その基準があいまいなので、自分では判断しづらいです。
でも、「以前と比べてちょっと生理不順かも」「生理周期が短くなった?」「最近、生理痛がひどい」・・・。前の自分と比べて生理不順の変化を感じたら、婦人科できちんと調べておきましょう。生理不順は早く対処すれば怖いものではありません。生理不順を早めに解消して、快適な生活を取り戻しましょう!
生理不順の基準
生理不順とは、生理の周期が乱れていたり、生理がこなかったり、逆にだらだらと続く、生理痛がひどいなどといった症状が特徴です。生理周期が 25 日〜 38 日までの間であれば、多少月ごとにずれていても大丈夫。それよりも長かったり短かったりしたら、生理不順ということになります。
ただし、若いうちは、生理周期が安定しない人も多いので、生理不順についてもあまり心配しなくて大丈夫です。生理痛がひどいなどといった症状がなければ、様子を見てみましょう。ストレスも生理不順の原因になりますから、あまり悩まないでください。生理不順は、他人の状態よりも自分の過去の状態を基準にして考えてみましょう。
生理痛については、人によって全く感じない人や、毎回薬をのむ人など様々です。市販の薬を使っても効果がない場合、子宮内膜症や子宮筋腫などの疑いがあります。3ヶ月以上の間「生理不順かな?」と心配になったら、一応、婦人科できちんと調べてもらいましょう。
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生理不順を知るために−基礎体温の測り方
一概に生理不順といっても、原因はいろいろとあります。生理不順の中でも、生理周期が短い場合、黄体ホルモンの機能不全や、無排卵月経が原因となっている場合があります。
生理不順の原因を知るために、まずは、基礎体温を測って、排卵があるかないかを調べてみましょう。朝、起きたらすぐに、起き上がる前に計測します。婦人体温計を舌の下に挟んで5分間。結果をグラフにつけていきましょう。
- 生理開始から約2週間、低温期が続いた後、高温期に入ります。低温期から高温期に入る直前に、最も体温が下がる最低温日が排卵日です。多少グラフがばらついていても、高温と低温の2層に分かれていればOK。生理不順というより個人差のレベルと思われます。
- 低温期と高温期との2層に分かれていない場合は、無排卵による生理不順である可能性があります。
- 2層に分かれていても、高温期が9日未満である場合には、黄体ホルモン機能不全による生理不順の疑いがあります。無排卵月経や無月経は、不妊の原因となることがあります。早めに婦人科を受診しましょう。その際、計測した基礎体温表を持参すると、診察がスムーズです。
生理不順の原因と対策
生理不順の原因は様々です。原因に適した対策を行って、生理不順を解消しましょう!
原因
- 精神的なストレスによる生理不順
視床下部は、ホルモンの中枢であるとともに、自律神経の中枢でもあります。ストレスによって自律神経に乱れが生じると、女性ホルモンの分泌も乱れて生理不順を引き起こします。 - 無謀なダイエットや運動のしすぎによる生理不順
- 他の病気による生理不順
高プラクチン血症(乳汁分泌ホルモンの異常)、甲状腺の病気、脳下垂体の腫瘍、糖尿病、多のう胞性卵胞などが生理不順の原因となります。
生理不順の症状がひどい、次にご紹介する対策を試しても改善しない場合は、早めに専門医に相談しましょう。
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対策
自分でできる生理不順対策
- 規則正しい生活を送る
生理不順を治すためには、ホルモンバランスの崩れを整えることが重要です。 - 食事で十分な栄養を取る
生理不順を緩和するにはまず健康!栄養価の高い食べ物をバランスよく取りましょう。無理なダイエットは、気づかずに体に負担をかけてしまい、生理不順を引き起こすことがあります。 - ストレスをためない生活
生理不順の原因のほとんどはストレスです。寝る前にぬるめのお湯につかったり、休日に軽く体を動かすなどして、ストレスを発散し、生理不順を解消しましょう。最近は、生理不順で婦人科に行っても、アロマテラピーなどを薦められますよ!私個人としては、スイートオレンジやベルガモットなどがおすすめです。 - 体を温める
人間の体は、37度程度で最も良く働くようにできています。しかし、最近の若い人は、体温が35度台と低体温化しています。体を冷やすことが生理不順の原因となっている場合があります。外から体を温めるだけではなく、なるべく温かい食べ物や飲み物を選んで、内側から体を温めることも生理不順対策になります。
病院での生理不順治療
病院での生理不順治療としては、まず、子宮内膜症や子宮筋腫などの検査が行われます。特に、子宮筋腫によって生理不順が生じている人も多いようです。
子宮筋腫や子宮内膜症などを生じていない場合、黄体ホルモン剤を注射することによるホルモン療法が行われます。また、病院によっては、ピルなどを使ってホルモンの調子を整え、生理不順を治療することも行われています。
ピルは人によって、吐き気などの症状を生じる場合があり、要望に応じて、低容量ピルによる生理不順治療に切り替えられます。低容量ピルは、保険対象外ですが(そんなに高くありません)、副作用が少なく、最近では、生理不順や生理痛の治療によく使われています。
気になるプレ更年期障害
生理不順になると、ちょっと気になる言葉が「プレ更年期障害」です。更年期障害とは、閉経前後にホルモンの分泌が急減し、ほてりやイライラなどが生じることです。
通常、45歳から55歳くらいで起こりますが、それと同様の症状が20代や30代ででるのがプレ更年期障害です。原因は、女性ホルモンの異常。ストレスや過度のダイエットなどで脳からホルモン分泌の指令がでなくなってしまうことで起こります。
プレ更年期になりやすいのは、完ぺき主義タイプの人。日ごろからストレスをためないように気をつけましょう。プレ更年期かどうかは、血液検査ですぐにわかります。気になったら、すぐに婦人科を受診してみましょう。
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