生理痛-原因と解消法
女性にしかわからないつらい「生理痛」。毎月、生理痛薬が手放せなくなっている人も多いようです。生理痛がひどいと、子宮筋腫や子宮内膜症も心配になります。
生理前はイライラ、生理が始まるとお腹や腰が痛んだり、頭まで痛くなったり。自分の生理痛や生理不順、生理周期の乱れ方がどの程度のものなのか、他人と比べられないということも不安の原因です。
こんな生理痛が毎月続くのかと思うとうんざりもします。子供を生むと生理痛が治るという人もいるようですが、個人差があります。でも、「最近、昔よりも生理痛や生理不順がひどくなってきた」などと変化を感じたら、婦人科できちんと調べておきましょう。早めに対処すれば、病院での治療も全然怖くないですよ!
生理痛の基準
生理不順とは、生理の周期が乱れていたり、生理がこなかったり、逆に生理がだらだらと続く、生理痛がひどいなどといった症状が特徴です。生理周期が 25 日〜 38 日までの間であれば、多少月ごとにずれていても大丈夫。それよりも長かったり短かったりしたら、生理不順ということになります。
生理痛については、人によって生理痛が全くない人や、毎回薬をのむ人など様々です。市販の生理痛緩和薬を使っても効果がない場合、子宮筋腫や子宮内膜症などの疑いがあります。前の自分の状態と比べて変わったなと感じたら、婦人科できちんと調べてもらいましょう。
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生理痛の原因
生理痛の感じ方は人それぞれなので、原因もわかりにくいですよね。薬が効かないほどの生理痛は、子宮内膜症になっていることが多いようです。また、生理のときには、2つある卵巣から毎月1つずつ、交代で卵子がでてきます。
1ヶ月おきに生理痛がひどくなるという人も多いですよね。このような生理痛は、一方の卵巣が弱いということになります。病院に行ったときには、生理痛のパターンなどもきちんと説明すると原因がわかりやすいですよ。
生理痛の緩和法
生理痛の緩和方法として、以下のような方法が知られています。
生理痛緩和法(1)腰を暖める
腰に温シップを貼ったり、お風呂に入ったりして腰を暖めると、生理痛が楽になります。仕事中は、温シップを使って生理痛対策を行っている人が多いようです。
生理痛緩和法(2)腰の負担を軽減する
生理痛に伴って腰もつらいときには、腰の下に丸めたタオルを置いて寝転びます。腰にかかっていた負担が軽減され、 1 日、緊張していた腰の痛みがすーっと引いて生理痛も和らぎます。
生理痛緩和法(3)食べ物に気をつける
生理中は、チョコレートやナッツ類は控えましょう。生理痛がきつくなります。また、毎日豆乳を飲むなど、大豆イソフラボンを摂取することで生理痛が緩和することもあります
生理痛緩和法(4)腰の位置を安定させる
ベルトをしめて腰の位置を安定させると、生理痛や腹痛や腰痛がやわらぐようです。
生理痛緩和法(5)炭酸水で体質改善
毎日、炭酸水(無糖の発砲水)を飲みましょう。これは、私が実際に婦人科で教えてもらった方法です。毎日続けていると、生理痛が軽くなっていきます。
生理痛緩和法(6)ストレスを解消する
アロマなどでリラックスしましょう。生理痛は、ストレスからくるものが多いのです。甘い香りのスイートオレンジなどがおすすめです。また、薬を使っても生理痛が緩和されない場合、子宮筋腫や子宮内膜症の疑いがあります。婦人科を受診してみましょう。
月経前緊張症?
生理がはじまる 1 週間くらい前に、以下のような症状がでます。月経前緊張症は病気とはいえませんが、最近は多くの女性に見られ、日常生活に支障をきたすこともあるようです。
- イライラする
- 眠くてだるい
- 眠れない
- 憂鬱
- 集中力の低下
- 頭痛
- ひどい生理痛
- 乳房が張ってひどく痛む
月経前緊張症の原因
月経前緊張症は、月経前後にホルモンが変化し、体の調子や自律神経のバランスが崩れることで起こります。ホルモン分泌は、 25 歳をピークに下り坂になり、 30 歳すぎは、ホルモンバランスが崩れやすい、仕事の重圧がかかりやすいなどといった複数の要因が重なり、月経緊張症の症状も強まる傾向があります。
月経前緊張症は病気ではないため、それを理解してうまくつきあっていくことが理想です。しかし、日常生活に支障をきたすほどになったら、婦人科で適切な処置を受けると、体も気持ちも楽になります。
月経前緊張症の対策
自分でできる月経前緊張症の対策
- 体内時計を整える:朝食をしかり取り、朝日を浴び、夜ふかしをしないなど、規則正しい生活を送りましょう。
- リラックスできる時間を持つ: ゆっくりと紅茶を飲んだり、ゆっくりとお風呂につかるなど、1 日数回はゆっくりとした時間を持ちましょう。
- ONとOFFの切り替える:休日は好きな映画をみたり、アロマテラピーを取り入れるなど、仕事との区切れをしっかりとつけましょう。
- ビタミンEを摂取することで、症状が緩和することがあります。
病院での月経前緊張症治療
- 抗うつ剤:イライラや不安などの症状が強い場合、抗うつ剤による治療が行われます。SSRIなどの抗うつ剤が利用されています。
- 低用量ピル:排卵周期を抑制することにより、生理痛やさまざまな不快を改善することができます。保険外ですが、良く効き、副作用も少ないのが特徴です。
- 漢方薬:ホルモンや自律神経の乱れを整えるため、複数の漢方が利用されます。
- 安定剤:症状が軽い場合は、軽い自律神経安定剤が利用されます。
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