陶芸特集-基礎知識を学ぶ

 最近は、若い人の間でも大人気の陶芸。「陶芸をやってみたいな」と思っている方も多いのではないでしょうか?しかし、陶芸教室に行くのは、最初はなかなか敷居が高い気がします。

 陶芸をはじめると、自分好みの器を作れるので、お料理も楽しくなります。陶芸教室で作った自信作を友達にプレゼント!なんてことも楽しみですね。ここでは、陶芸の基礎知識についてご紹介します!

陶芸の土

陶芸

 厚みがある花は、乾燥させるまでに時間がかかってしまい、黒っぽく変色しやすいため押し花には不向きです。それ以外は季節の花を自由に押し花にしてみましょう。


  •  桃色が愛らしい桜の花や、青くかわいらしい花をたくさんつけるオオイヌノフグリ、ピンクと黄色のコントラストがきれいなハルジオン、紫色の小さな花が季節感を感じさせるスミレなどが押し花に向いています。

  •  庭に咲いたあじさい、道端で元気に咲いているシロツメクサやカラスノエンドウ、「日本」らしさ満開の藤の花などが押し花にぴったりです。
  • 秋&冬
     淡いピンクが可憐なコスモス、赤く色づいた紅葉、なぜか懐かしいススキ、キリッと美しいさざんかや椿の葉など、押し花に向いた花がたくさん。

 陶芸で使われる土にはいろいろな種類がありますが、初心者は、コシがあって崩れにくい土を選ぶと扱いやすいですよ。まずは、陶芸でよく使われる土の名前と特徴についてご紹介します。

信楽白土

 長石という白い石が含まれていて粗めですが、焼くとその長石が表面に出てきて独特な表情を見せてくれます。粘度があって比較的扱いやすい土です。はじめての陶芸にもぴったり!

黒泥

 黒の顔料が含まれた粒子の細かい土です。コシが弱いので陶芸初心者には扱いにくい土といえます。

信楽赤土

 信楽白土に鉄分を加えた土です。ほどよい粘りと粗さなので、陶芸初心者にとっても扱いやすい土です。焼くと赤茶色になり、落ち着いた風情ある色味になります。

特赤

 信楽赤土にさらに鉄分を加えた赤土です。なめらかに仕上がるという特徴がありますが、コシが弱く、乾燥しやすいので、陶芸初心者には不向きです。

白信楽

 粒が細かいわりに、コシがある土です。陶芸中級者になったらチャレンジしてみましょう!白くなめらかに仕上がるという特徴もあります。

半磁土

 陶土と磁土とを混ぜ合わせた細かい土で、コシがないため陶芸初心者には不向きです。白く透明感のある仕上がりになります。

並土

 粒が細かいのですが、コシがあるので陶芸初心者にも扱いやすい土です。土は茶色っぽく、落ち着いた色合いに仕上がります。

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陶芸の釉薬

押し花

焼き物の表面を覆っているツルツルの層を釉薬といいます。釉薬は上薬と呼ばれることもあります。

 陶芸において、釉薬の役割は、器の表面をなめらかにして光沢を与えるだけではなく、色付け、水の浸透や汚れの防止などといった役割もあります。

 釉薬には、大きく分けて3つの種類があります。長石を主体として、石灰石などを配合した石灰釉、わら灰などを水に溶かした灰釉、酸化金属類や顔料を配合した色釉です。釉薬について学ぶと、好みの色や質感の器を作ることができます。陶芸は奥深いですね。

陶芸の基本

押し花

「自分にも陶芸なんてできるのかしら?」そんな不安を抱く前に、陶芸の基本的な流れを見てみましょう。昔の泥遊びを思い出させる手順ですよ。

陶芸手順(1)土をねる

 土の固さを均一にするために粗練します。その後、土の中の空気を抜いたら、さっそく成型です。

陶芸手順(2)土をまとめる

 まずは、作りたい器の大きさや形に合わせて、土をおおまかにまとめます。

陶芸手順(3)形を作る

 ここからが陶芸らしさが増してきます。作りたい器の形に合わせて、てびねり、たたらづくり、電動ろくろで、器の側面や口元を成型します。

陶芸手順(4)弱乾燥

 形ができあがった器を板にのせて、ビニール袋をかぶせて 1 〜 2 日乾燥させます。この後で底の部分を削るため、半乾きの状態にしておきます。

陶芸手順(5)削る

 底についている余分な土を削って高さを均一にします。器の中心を見つける芯だしの作業を行います。

陶芸手順(6)乾燥

 素地に強度を与えるために、日陰において水分が完全になくなるまでゆっくりと乾燥させます。

陶芸手順(7)素焼き

 釉薬によって器が崩れてしまわないように、 780 ℃程度で素焼きをします。

陶芸手順(8)釉薬につける

 器に釉薬をかけます。この釉薬を選択するのも、陶芸の楽しみの1つです。

陶芸手順(9)本焼き

 釉薬をかけたら、 1250 ℃程度で本焼きを行います。焼きあがったら、 2 、 3 日放置して完全に冷めたら出来上がりです!

 意外と手間がかかる陶芸ですが、だからこそ、お気に入りの器が出来上がったときの喜びもひとしおです。しかも、器が割れてしまっても、陶芸をやっていればその器も簡単に修復できます。江戸時代には、器修復の専門家もいたそうですよ。自分で作った器を、大切に使っていきたいですね。

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