特集「頭痛」-原因と解消法
近年、頭痛に悩まされている人が増加しています。中には、明るい場所に出るだけで頭痛がひどくなってしまったり、仕事に集中できなかったり。頭痛薬を常備していないと不安になってしまう人もいるそうです。
頭痛薬が効いているうちはいいのですが、薬の大量摂取が原因となっている場合もあります。頭痛の原因がわかると、その解消法もきっと見つかります。長年、悩まされていた頭痛を解消しましょう!
一過性頭痛の原因
頭痛の1つに、誰にでも起こる一過性頭痛があります。
- 二日酔いによる頭痛:アルコールが体内で分解されるときにできる物質による頭痛です。体質による頭痛といわれています。
- 薬の副作用による頭痛:頭痛薬の飲みすぎによる頭痛です。月に 10 回以上、頭痛薬を服用する場合は注意!頭痛を感じやすくなっている上、痛みを緩和させる働きが鈍っています。つらいでしょうが、まずは頭痛薬を止め、本来の自分の頭痛がどのタイプなのかを知る必要があります。頭痛専門外来で受診することをおすすめします。
- 目、鼻、あごの不調による頭痛:蓄膿症、緑内障、顎関節症などによっても、頭痛が生じます。
- 風邪、気圧の変化:気圧が低くなると頭痛を感じる人が多いそうです。
これらに該当しない場合、慢性的な頭痛か、疾患によるものなのですぐに対処しましょう。
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一過性頭痛以外
一過性以外の頭痛は、大きく 2 つに分けられます。
慢性頭痛
- 偏頭痛(片頭痛):血管の炎症による頭痛です。脈打つように痛みます。
- 緊張型頭痛:筋肉のコリからくる頭痛です。肩や目などが疲れたときなどに起こります。
病気からくる頭痛
- くも膜下出血:バットで殴られたような激しい頭痛があります。
- 脳腫瘍:脳に腫瘍ができることによる頭痛です。頭痛のほか、物が二重にみえる、手足に力が入らない、吐き気等を伴います。
- 髄膜炎:髄膜にウィルスなどが入ることによる頭痛です。風邪や中耳炎の後に起こりやすいので注意しましょう。
- 脳出血や脳梗塞:脳の血管が切れる、詰まることによる頭痛です。吐き気、手足のしびれ、麻痺、意識障害などを伴います。
慢性頭痛タイプ分け
半分以上当てはまったものが、あなたの慢性頭痛タイプです。複合型の人もいますので、全ての項目をチェックしてみてください。
偏頭痛(片頭痛)
血管が炎症を起こすことによって、ズキズキと痛みます。寝ると治ることが多いのが特徴です。寝すぎや生理によるホルモンバランスの変化によっても起こります。
- 頭の片側か、両側がズキズキする頭痛
- 体を動かすと頭痛がひどくなる
- 頭痛に加えて、吐き気がある場合もある
- 光や音によって頭痛が増す
- 生理前に頭痛が起こることが多い
- 週に 3 〜 4 回、頭痛が起こることもある
- 頭痛が起こっているときに、おじぎができない
緊張性頭痛
頭が重かったり、しめるけられるような頭痛です。同じ姿勢を続けることによるコリや、ストレスが原因のこともあります。
- 頭全体が締め付けられるように痛む
- 首から後頭部にかけ、両側が傷む頭痛
- 頭痛に加えて、めまい、肩こり、目の疲れもある
- 長時間同じ姿勢を続けている
- 頭痛が起こっているときに、おじぎできる
- 入浴やマッサージで頭痛が楽になる
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頭痛の対処法
偏頭痛(片頭痛)
- 血管の炎症を抑えるため、冷たいタオルなどで頭を冷やして安静します。冷却シートをおでこや首の後ろに貼るのも偏頭痛には効果的です。
- この頭痛は、寝ると治ることが多いのが特徴です。光が当たらない部屋で少し休むと頭痛が改善します。
- 血管を収縮させるため、日ごろからマグネシウムやビタミンB2を取りましょう。海藻、豆類などに豊富です。
- コーヒー、緑茶などに含まれるカフェインは、血管を収縮させる作用があり、このタイプの頭痛には効果的です。(ただし、1日2杯まで!それ以上飲むと、偏頭痛が悪化します)
- こめかみを押したり、こめかみをタオルや手ぬぐいで縛っても頭痛がラクになります。
- 偏頭痛の場合、マッサージなどに行くと悪化することがあります。
- 「トリプタン」という偏頭痛の特効薬ができました。ひどい場合は、病院で処方してもらいましょう。
緊張型頭痛
- 蒸しタオルなどで、肩から首筋を温め、筋肉のコリをほぐします。この頭痛には、入浴も効果的です。ぬるめのお湯にゆっくりつかる習慣をつけましょう。最近は、電子レンジで温めるホットパックも発売されています。一度温めれば、 15 分ほど温かさが持続するので試してみてください。
- 首、肩をまわして血行を良くしましょう。筋肉の緊張をほぐして、血行を良くすることが1番の頭痛対策です。
- 日ごろの姿勢や、枕の形状などを工夫しましょう。高すぎる枕は肩こりや頭痛の原因になります。
- 適度な運動とストレス解消を心がけましょう。ストレスによって筋肉が凝り固まっていることもあるため、リラックスタイムを設け、ストレスをためないようにしましょう。
以上のように、一言に頭痛といっても、原因や痛み方は様々です。どのような病気でも共通していえることは、ストレスが病気の原因の1つになっているということ。ストレスを全くためないことは無理だと思いますが、自分で上手にストレスを発散する方法を探してみましょう。それが、健康に快適な生活を送るための特効薬です。
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